スノーピークのシェラカップ(ステンレス製)E-103レビュー
ソライロマグでは過去におすすめのシェラカップを22点ご紹介させて頂きましたが、その中でも人気アウトドアブランドのスノーピークからステンレス製シェラカップをレビュー。飲み物を入れるカップや取り皿として使えたり、直火も可能でクッカー代わりにも使える、汎用性の高い定番のアウトドアグッズとなっています。
今回はステンレス製のモデルE-103をレビューしていきますが、記事の後半ではチタン製のシェラカップE-104との比較についても解説しますので、どちらを購入するか悩まれている方も参考になさってみてくださいね。
スノーピーク ステンレス シェラカップのサイズ
スノーピークのステンレス製シェラカップE-103のサイズは、直径122mm×45mmで重量が108.5gとなっており容量は310mlとなっています。
他のアウトドアブランドから展開されているシェラカップのミドルサイズに近いサイズ感であり、コンパクトでも大きい訳でもないのですが、その分キャンプでの調理・食事の際に色々な用途で使える使いやすいサイズとなっています。
前回スノーピークのシングルマグをご紹介した時にも掲載をした写真ですが、シングルマグ450とのサイズ比較をしてみました。直径はシェラカップの方が広く持ち手部分も固定式となっているため、パッキングのしやすさではシングルマグに分がありますが、調理・食事の際の汎用性ではシェラカップの方が優れていると言えるでしょう。
スノーピーク ステンレス シェラカップの魅力
スノーピークのシェラカップにはこれまでに紹介したように、調理・食事の際に色々な用途で使えるという点以外にも、3つの大きな魅力があります。
持ち手のデザイン
その魅力の一つが上の写真にもある通り、考えつくされた持ち手の設計となります。チタン製シェラカップとの比較で詳しく解説しますが、ステンレス製ということもあり比較的重いのですが、持ちて部分がしっかりとしているため持ちやすく、食事の際などに安定させてお持ち頂けます。
実際にスノーピークの持ち手を握っている時の様子です。このように人差し指を持ち手の中に入れ、親指で上を中指・薬指・小指で下を支える持ち方が一般的です。人差し指の部分には余裕があるため、手袋をしたりしていても握ることができる点も魅力と言えるでしょう。
本体と持ち手のつなぎ目部分もしっかりと作られていて、グラつくようなこともなく中身を入れて重くなっても安心して持ち上げることができます。
持ち手を取り外したりすることができず、この写真のように穴を開けて持ち手を繋いでいる仕様のため、ゴミなどが入った時には少し洗いにくいというのは弱点の一つとなるかもしれません。しかし、他のブランドのシェラカップもこのような仕様となっているので、スノーピークのシェラカップだけの弱点ではないですけどね。
見やすい目盛り表示
シェラカップには水の量を測るための目盛りがついていることが一般的なのですが、スノーピークのシェラカップは100mlと200mlと測ることができる目盛りがついています。細かな表示ではないものの、その分だけ文字がしっかりと見える仕様となっているため、水の量をしっかりと測れるという点も魅力と言えるでしょう。
こういった目盛りがついていることによって、キャンプ場でのアウトドアグッズとしてだけでなくご自宅での調理器具としてもお使い頂けるアイテムとなっています。
口をつけられる
チタンシングルマグと同様にフチの部分にカール加工が施されていて、口をつけて飲み物を飲むことができるようになっています。ステンレス製の場合はチタン製と比べると熱伝導率が高く、直火で使った後は熱いので注意が必要となります。
ステンレス製シェラカップの弱点
スノーピークのステンレス製シェラカップはリーズナブルでありながら、豊富な用途で使える魅力的なアウトドアグッズであるのですが、残念ながら弱点と感じる面もあります。しかしながら、この弱点を知っておくことによってさらに便利に活用できるかと思いますので、購入前にしっかりチェックをしてみて下さいね。
持ち手が収納できない
先程持ち手部分の詳細紹介で記載をしましたが、持ち手部分が固定で収納できるタイプではないため、パッキングの際に場所を取ってしまうという弱点があります。
しかし、バックパックやリュックにぶら下げることができるサイズ感であるため、ツーリングやサイクリング、登山の際にシェラカップをお持ちになる際には、そのような工夫をされてもいいかと思います。
重量感がある
重量が108.5gとチタン製のシェラカップやマグカップと比較をすると、やはり重いかなという印象があります。特にチタン製のマグカップを使った後には、余計にその重さを感じることになりました。お子様などがご利用になられる場合には、チタン製のシェラカップや他ブランドのコンパクトなサイズのシェラカップをお選び頂くこともおすすめです。
しかし、直火も可能なアイテムですので、食事の際にずっとお持ちになることもないでしょう。特にテーブルが大きめで余裕がある時にはお皿感覚で使えるかと思いますので、ステンレス製をお選びになられても大きな問題にはならないかなと思います。
チタン製シェラカップとの比較
これまでの記事中でもステンレス製とチタン製の違いについて何度か触れていますが、スペックの詳細を含めその違いについて解説をしていきます。
サイズの違い
サイズについてはステンレス製が直径122×45mmでチタン製が直径120×45mmとなっていて、両者ともに容量は310mlとなっています。
この直径の2mmの違いは素材の違いによるもので、ステンレス製の方が大きく作られている訳ではありません。というのは、チタンの特徴として強度に優れているというものが挙げられますが、その強度によって薄く作れるというメリットがあるんですよね。
重量の違い
重量についてはステンレス製が108.5gでチタン製が39.5gと3倍まではいかないまでも2倍以上ステンレス製のシェラカップの方が重くなっています。これはチタンの特徴として軽さを挙げることもでき、薄く設計できることと相まってこの重量の差が生まれています。
素材の特性の違い
素材の違いとしては、ステンレス製の方がチタン製に比べると熱伝導率が高く、より温めやすいという特徴があります。しかし、シェラカップの場合には大容量の水分などを温めるわけではないので、水を沸騰させる場合に必ずしも大きな時間差が出ることはないでしょう。
価格の違い
ここまでの比較でチタン製の方が素材として優れているのでは?と思われた方も多いかと思います。もちろん機能的にはチタン製の方が優れていると言うことができるかと思います。しかしながら、チタン製には価格が高いというデメリットもあります。実売価格でステンレス製が1,026円(税込)でチタン製が1,836円(税込)と2倍近い価格差となっているんです。
そのため、価格を取るか重量を取るかという選択になります。シェラカップは重ねて収納するスタッキングができる点も魅力のアウトドアグッズで、一つだけ購入するというよりも複数揃えられることが多いアイテムの一つであるため、価格の差も重量の差も購入する個数によってどんどんと開いていくんですよね。
ですので、例えばツーリング・登山用やお子様用にはチタン製でそれ以外はステンレス製、といったように用途や使われる方に合わせて素材を変えられるのがオススメですよ。もちろん予算に余裕のある方はチタン製で統一されてもいいかと思います。
まとめとその他のおすすめアイテム
ここまで写真を掲載していきながらスノーピークのステンレスシェラカップE-103をレビューさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
以前22点のシェラカップをご紹介した際にも書いているのですが、シェラカップは非常に便利なアイテムで幅広い用途で活躍してくれるアウトドアグッズです。ソライロマグでは今後、シェラカップを使ったアウトドア料理などについてもご紹介していく予定でいますますので、facebookページやtwitterなどで更新情報をチェックしてみて下さいね。
ステンレス シェラカップE-103
参考価格:1,026円(税込)
材質:SUS304(ステンレス)
容量:310ml
質量:108.5g
サイズ:直径122mm×45mm
目盛り:100ml・200ml
チタン シェラカップE-104
参考価格:1,836円(税込)
材質:チタニウム
容量:310ml
質量:39.5g
サイズ:直径120mm×45mm
目盛り:100ml・200ml
カップマーカー CM-001LB
参考価格:1,512円(税込)
サイズ:W15×D40×H5mm
材質:シリコンゴム
個数:10個入り
スノーピークから出ているカップマーカーは、誰が使ったのか・何を入れて使ったのかということがひと目で分かる印つけに便利なアイテムです。シェラカップをスタッキングして離れないようにする時にもお使い頂けますので、複数のシェラカップを購入される際には合わせてチェックをしてみて下さいね。