Canon単焦点レンズEF50mmF1.8STM

Canonの撒き餌レンズEF50mm F1.8 STMを選んだ理由

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先日CanonのEOS Kiss x7を選んだ理由という記事を書かせて頂きましたが、今回はその一眼レフカメラ用のレンズとして一番最初にCanonの単焦点レンズEF50mm F1.8 STMを選んだ理由をご紹介していきます。

Canon EF50mm F1.8 STMは数多くあるCanonのレンズの中でも撒餌レンズや神レンズなどと呼ばれ、多くのCanonユーザーに愛用されている一本なのです。
これから一眼レフを始めたいという方やCanonの一眼レフ用のレンズをお探しの方に、ぜひご検討頂きたいおすすめのレンズとなっているのでチェックをしてみて下さいね。

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撒き餌レンズ・神レンズとは

先ほどCanon EF50mm F1.8 STMを撒き餌レンズ・神レンズと呼ばれているとご紹介をさせて頂きましたが、まずは撒き餌レンズとは何なのかということからご紹介します。
撒き餌というのは釣りをする際に、エサを放り投げ魚をおびき寄せる方法のこと。

つまり撒き餌レンズというのはカメラのメーカーがクオリティの高いレンズをカメラユーザーが集まってくるように、安くばらまくことを言います。
そして一度釣られてしまうとレンズのマウントの関係でなかなか他のメーカーに移ることができず、そのメーカーの高級な一眼レフボディやレンズを購入してもらえるという流れができるのです。

要するに一眼レフ初心者の入り口となるような安くていいレンズのことを指すのですが、自分はそのCanonの撒き餌レンズ戦略にまんまとはまったユーザーということになります。
しかしながらこのEF50mm F1.8 STMはクオリティが高く撒き餌レンズと呼ばれることも納得のレンズとなっているので、ぜひ皆様もこの記事を参考にしてCanonにどんどんと釣られてしましましょう!

ちなみに撒き餌レンズというのはCanonに限らずその他のカメラメーカーやレンズメーカーにも存在するので、現在一眼レフ用のレンズをお探しの方は『メーカー名 撒き餌レンズ』のように検索キーワードにお使い頂くのもおすすめですよ。

EF50mm F1.8 STMが撒き餌レンズと呼ばれる理由

なぜCanon EF50mm F1.8 STMが撒き餌レンズと呼ばれるのかを語る上で欠かせないのが、EF50mm F1.8 IIというレンズです。
なんとEF50mm F1.8 IIはデジタル一眼レフが幅広く普及する前のフィルムカメラの時代である1990年から25年間も撒き餌レンズとして人気を集めていました。
レンズとしてのクオリティの高さはもちろんのこと、実売価格で10,000円を切るという衝撃的な価格設定も人気のポイントでした。

そのEF50mm F1.8 IIが2015年5月にリニューアルし、EF50mm F1.8 STMに生まれ変わったのです。
価格こそ実売価格で15,000円程と少し値上がりをしてしましまったものの、オートフォーカスに使われるモーターがSTM(ステッピングモーター)になり駆動音が非常に静かになっていたり、最短撮影距離や最大撮影倍率の数値が向上したりとさらにパワーアップしたモデルとなっています。

そんな新しくなった撒き餌レンズをEOS Kiss x7の最初のレンズに選んだ過程をご紹介していきます。

EF50mm F1.8 STMを選んだ理由とその他の候補

前回のEOS Kiss x7の記事でも書かせて頂いた通り、最初のレンズには単焦点レンズをと決めていましたので候補の選定は比較的簡単に行うことができました。
と言ってもCanonから出ていて、現在も生産・販売されている単焦点レンズだけでも26種類もあるんですけどね。

そして今回候補としたレンズがEF50mm F1.8 STMと下記の3つのレンズでした。

前作の影響もあってかネット上では撒き餌レンズと評価されている数としてはEF50mm F1.8 STMが最も多かったので、EF50mm F1.8 STMと他の候補との比較をしながら最終的な絞り込みをしていきました。

Canon EF40mm F2.8 STM

Canon EF40mm F2.8 STM

定価:23,000円(税抜)

最短撮影距離:30.0cm

最大撮影倍率:0.18倍

フィルター径:52mm

質量:約130g

EOS Kiss x7はセンサーサイズがAPS-Cサイズで、フルサイズの35mm換算にすると画角が約1.6倍になります。つまり焦点距離が50mmだと画角が80mm相当になり、40mmだと64mm相当になります。

ですので50mmを選んでしまうと中望遠となるため画角が狭いかなという不安がある一方、40mmを選んでしまうとF値2.8となってしまい明るさやボケを捨ててしまうような感じがして比較の無限ループのような形になってしまいました。
しかしもし今後フルサイズを買うことがあれば、40mmより標準レンズとなる50mmの方が使いやすいだろうという考えでEF50mm F1.8を残すことに。

ちなみにEF40mm F2.8 STMはEOS Kiss x7のダブルレンズキットについてくるレンズなんですよね。
このレンズキットの場合、ボディがホワイトのみの展開のようだったので断念しました。
ホワイトにしてしまうと今後購入していくであろうレンズとボディの色が違って、見た目がよくないかなと思ったためです。

もしもブラックのボディでもこのレンズキットがあれば、EF40mm F2.8 STMにつられてダブルレンズキットを購入していたかもしれません。
ボディの色とレンズの色が違うことがあまり気にならないという方には、このダブルレンズキットもおすすめですよ。

Canon EF-S24mm F2.8 STM

Canon EF-S24mm F2.8 STM

定価:23,000円(税抜)

最短撮影距離:16.0cm

最大撮影倍率:0.27倍

フィルター径:52mm

質量:約125g

EF-S24mm F2.8 STMはEOS Kiss x7で使うと35mm換算で38mmと広角よりの画角となるレンズです。
またEF-SとなっているのでAPS-C専用となりフルサイズでは使えないレンズとなっています。

フルサイズでは使えないという弱点はもちろんのこと、最初に選ぶのであれば広角よりのレンズよりも望遠よりのレンズの方が良さそうだったので望遠よりのEF50mm F1.8 STMを候補に残しました。
これは広角になってしまうと明るくてキレイだけれど、何を撮り表現したい分からないという写真になりがちだからです。
しかも自分のように写真歴が浅いと、そのことに気づくことができないため写真の上達が遅れてしまう要因となることがあるのです。

またF値の1.8と2.8という差もEF50mm F1.8 STMを選択する際の大きな要因となりました。

SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM

SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSM

定価:55,000円(税抜)

最短撮影距離:30.0cm

最大撮影倍率:0.14倍

フィルター径:62mm

質量:約435g

最後の最後まで悩んだのがCanonのレンズではなくSIGMAのArt 30mm F1.4 DC HSMでした。
SIGMA Art 30mm F1.4 DC HSMの魅力は35mm換算で48mm相当とほぼ標準レンズに近い画角(人間の目に見える範囲に近い)であることと、F1.4という圧倒的なF値の低さにあります。

しかしながら価格が40,000円近くと候補の中では少し値段が高く、5年前のミラーレスの失敗から躊躇してしまいました。
またこちらもフルサイズでは使うことができないAPS-C専用レンズという点もEF50mm F1.8 STMを選択するポイントとなりました。

ただ絶対にいいレンズには違いないので、2つ目・3つ目のレンズとして購入したいと考えています。

EF50mm F1.8 STMを使った感想

まだEOS Kiss x7とEF50mm F1.8 STMを使い始めて1ヶ月で主に屋内の物撮り撮影が多い状況なのですが、感じたことを書かせて頂きますのでEF50mm F1.8 STMをご検討の際に参考になさって下さい。

明るいそしてよくボケる

前回のEOS Kiss x7の記事でも書かせて頂きましたが、最初に撮影した時にはその明るさに驚きました。

そしてF値の低さによる明るさに慣れてくると、次に印象的だったのがボケ。
ピントを撮りたいものに合わせるだけで簡単に他のものがボケてくれて一眼レフっぽい写真を簡単に撮ることができました。

ただよくボケることが問題に・・・

もしかしたら初めて単焦点を手に入れたユーザーが陥りがちなポイントかもしれませんが、何を撮るにもぼかしたくなるんですよね。
何か物撮りで撮るときやポートレートなどではこの方法でもいいのですが、外に出て風景を撮る時にはうまく表現ができない要因となるので注意したいところです。

初めての単焦点はどうだったか

正直一番最初に屋外での撮影をした時に単焦点の難しさに凹んでしまいました。
撮れる画角に慣れていないことや35mm換算で80mmという画角の狭さゆえに、イメージ通りの写真が撮れず失敗作ばかりとなってしまったのです。

ただ自分で足を使いながら構図を探っていくという作業は非常に面白いですし、いいなぁと思ったポイントでもありました。

もちろん使い始めてまだ1ヶ月なので大きく進歩をしているわけではないのですが、撮れる画角を少しずつ把握できるようになってきているのでもう少しの間このレンズで試行錯誤を重ねたいと思っています。

また単焦点だからこそ可能になっているF値の低さの恩恵は十二分に感じています。

今後はISO感度をいつもよりも下げたりシャッタースピードを早くするなどして、F値の低さのメリットをボケ以外のところにも活かした写真を撮りたいところです。

次のレンズ選びの役に立ちそう

単焦点で撮っているとどうしても近づくことができなかったり、離れることができないという場面に遭遇することがあります。
そのような経験を積み重ねていくことで、こういう画角のレンズでこういう構図が撮れたらなぁと具体的なイメージを持つことができるようになりました。
そのため次のレンズ選びにも、役立たせることができそうです。

あぁ多くのユーザーさんはこういう風にレンズ沼にはまっていったんだなぁと、撒き餌レンズの恐ろしさを実感しています。

今回もまた作例を通じたご紹介ができなかったのですが、次回以降でEOS Kiss x7とEF50mm F1.8 STMを作例を紹介しながらレビューしていきたいと思っているのでぜひご覧になられて下さいね。

今回ご紹介したCanon EF50mm F1.8 STM

Canon EF50mm F1.8 STM

定価:19,500円(税抜)

最短撮影距離:35.0cm

最大撮影倍率:0.21倍

フィルター径:49mm

質量:約160g

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