CanonのパンケーキレンズEF-S24mmF2.8STMファーストインプレッション

CanonのパンケーキレンズEF-S 24mm F2.8 STM開封解説

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先日CanonのAPS-Cサイズの一眼レフにおすすめの単焦点レンズという記事でも取り上げた、CanonのパンケーキレンズEF-S24mm F2.8 STMが届きましたので、ファーストインプレッションとしてレンズの解説をしていきます。

先に結論から言います。このレンズは本当に買ってよかった。届いてレンズフィルターをつけ、一番最初のテスト撮影をした時にすでにそう実感することができました。

CanonのAPS-Cサイズの一眼レフをお使いの方にぜひ一度試して頂きたいと思う程、使い勝手のいい単焦点レンズです。特に、Canon EOS Kiss X7との相性は抜群で、室内での物撮りから旅行の際のレンズとしても使えるおすすめのレンズの一つですので、ぜひご検討の材料として参考にしてみてくださいね。

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Canon EF-S24mm F2.8 STMの魅力

それでは早速、CanonのパンケーキレンズEF-S24mm F2.8 STMがどういった点で良かったのか、解説をしていきたいと思います。できるだけ解りやすくお伝えできるように、まずはCanon EF-S24mm F2.8 STMの魅力を6つ挙げます。

・コンパクトなサイズ感

・使いやすい画角

・寄れるレンズである

・一眼レフらしいボケ味

・汎用性の高さ

・リーズナブルな価格

このように6つの魅力を感じることができたのですが、文章だけでだらだらと書いてしまってもなかなか伝わりにくいかと思いますので、写真・画像を交えながらそれぞれの項目について解説をしていきます。

コンパクトなサイズ感

Canon EF-S24mm F2.8 STMはCanonの単焦点レンズの中でも、パンケーキレンズと呼ばれる薄型のレンズで、そのコンパクトさも大きな魅力の一つとして知られています。

サイズ感 - EF-S24mmF2.8STM

サイズは直径68.2×22.8mmと非常に薄く、持ち運びも楽であるため、使うかな?と迷った時にもとりあえずカバンの中に入れておくことができるようなサイズ感となっています。

50mmとのサイズ比較 - EF-S24mmF2.8STM

以前実写レビューでもご紹介したCanonの50mm単焦点レンズと並べた様子です。50mmのサイズが直径69.2×39.3mmなので、半分の薄さとまではいかないまでもそれに近い薄さを実現しています。

コンパクトなサイズ - EF-S24mmF2.8STM

CanonEOS Kiss X7にEF-S24mm F2.8 STMを取り付けて上から撮影した様子です。本当にレンズをつけているのか?と思ってしまうコンパクトさとなっています。

コンパクトなサイズ - EF-S24mmF2.8STM

CanonEOS Kiss X7にEF-S24mm F2.8 STMをつけて正面に近い角度から撮影をしてみました。CanonEOS Kiss X7も世界最小・最軽量のAPS-Cサイズの一眼レフと謳われており、このパンケーキレンズとの相性は抜群でした。

コンパクトなサイズ - EF-S24mmF2.8STM

こちらがレンズを取り付けたところを、横から撮影してみた様子です。やはりコンパクトでカバンに収納するのも邪魔にならず、カメラを持っていくか悩んだ時にもこのレンズがあれば、迷わず持っていくことができますね。

50mmとのサイズ比較 - EF-S24mmF2.8STM

ちなみにこちらが50mmの単焦点レンズを装着し、横から撮影した画像です。24mmのパンケーキレンズと比べるとやはりレンズの存在感を感じます。

35mm換算で38mmという使いやすい画角

24mmという焦点距離ではありますが、このパンケーキレンズはAPS-Cサイズの一眼レフ専用のレンズとなりますので、35mm換算で38mmの画角のレンズと言うことができます。

使いやすい画角 - EF-S24mmF2.8STMCanon EOS Kiss X7×EF-S24mmF2.8STM F3.5 1/50 ISO-800

テスト撮影で、アウトドア雑誌のBE-PAL2017年1月号の付録としてついてきた、ColemanのミニチュアLEDライトを撮影してみました。人間の目とほぼ同じで標準とされる画角が50mmであるため、38mmという画角は広角寄りとなりますが、広すぎることなく非常に使いやすい画角のレンズとなっています。

寄れるレンズである

寄れるレンズというのは、ただ単純に被写体に近づいて撮影ができる最短撮影距離が短いというだけでなく、どれだけ被写体を大きく撮影できるかということの指標になる、最大撮影倍率が大きいという特徴を表す言葉です。

寄れるレンズである - EF-S24mmF2.8STMCanon EOS Kiss X7×EF-S24mmF2.8STM F3.5 1/50 ISO-800

Canon EF-S24mm F2.8 STMの最大撮影倍率は35mm換算で0.43倍と、寄れるレンズと呼ばれる部類に入り、上記の写真のように物撮りで細かいパーツを大きく撮影することができる点も大きな魅力となっています。

最短撮影距離 - EF-S24mmF2.8STM

ちなみに最短撮影距離は16cmとなっていて、レンズ面からは約9cmまで近づいてもピントを合わせて撮影をすることができます。最短撮影距離が短いことのメリットとしては、レストランやカフェなどで料理を撮りたい時に、あまり下がって撮影ができない場合でも、しっかりとピントを合わせることができる点にあります。

一眼レフらしいボケ味も

最小のF値が2.8とそこまで明るくてボケ味を出せるレンズとは言えませんが、キットレンズなどと比較をすると十分に明るく一眼レフらしいボケ味のある写真を撮影することができます。

F9 - EF-S24mmF2.8STM Canon EOS Kiss X7×EF-S24mmF2.8STM F9 1/30 ISO-1600

こちらはF値を9にして被写界深度を深くし、なるべくくっきりとした写真になるように撮影した写真です。そこまで明るい環境でない室内撮影のため若干暗めですが、右のミニチュアLEDランタンにピントを合わせても、左の50mmのレンズもボケずに比較的くっきりとした写真となっています。

F2.8で撮影 - EF-S24mmF2.8STM Canon EOS Kiss X7×EF-S24mmF2.8STM F2.8 1/30 ISO-400

こちらがF値を2.8に開放して撮影した様子です。右のLEDミニチュアランタンにピントを合わせると、少し後ろに置いた左のレンズはボケているのが分かって頂けるかと思います。

このように50mmF1.8ほどではありませんが、柔らかい雰囲気のボケ味で一眼レフらしい写真を撮影することができるという特徴も、CanonのパンケーキレンズEF-S24mmF2.8STMの魅力の一つであると言えるでしょう。

様々な用途で使える汎用性の高さ

ここまででご紹介をした通り、35mm換算で38mmと広角寄りのレンズであるという特徴を活かして風景撮影に使用したり、最大撮影倍率が大きい寄れるレンズであることを活かして物撮りで使用したり、短い最短撮影距離を活かしてレストラン・カフェでの料理撮影に使用したりと、画角が固定された単焦点レンズでありながらも、様々なシュチュエーションで使用できることが大きなメリット・魅力となっています。

荷物を少なくしたいためレンズを複数持っていくことができない、旅行やぷらっと散歩に出掛ける時に、持って行くレンズとしてはこれ以上ないおすすめのレンズと言うことができるでしょう。

リーズナブルな価格

しかも、このように汎用性が高く、一眼レフらしい写真撮影が可能なレンズが16,000円程の実売価格で手に入るというのもポイント。CanonのAPS-Cサイズの一眼レフを購入したばかりで、どのようなレンズを購入していいか分からない・・・という一眼レフ初心者に、とにかく一度試して頂きたいレンズとなっています。

今回もサイズ比較等で登場した、Canonの撒き餌レンズと呼ばれるEF50mm F1.8 STMもリーズナブルでいいレンズではありますが、それ以上にコストパフォーマンスに優れバランスのいいレンズであるかもしれません。もちろんF値やフルサイズ対応・非対応という違いもありますが、EF-S24mm F2.8 STMも撒き餌レンズ・神レンズと呼ばれてもおかしくない単焦点レンズの一つでしょう。

Canon EF-S24mm F2.8 STMの残念なポイント

正直なところ、すぐには残念な点が思いつかない程、魅力ばかりのいいレンズであるように感じています。もしかしたら今後撮影が増えていった時に、残念な点を感じることも出てくるかもしれませんが、現状では50mmの単焦点レンズが活躍する場所が減ってしまうかもしれないな・・・と思ってしまっています。

唯一残念なポイントを挙げるとしたら、EF-S24mm F2.8 STMはAPS-C専用のレンズであるということでしょうか。

しかしながら、APS-Cで使うからこそ38mmという使いやすい画角になったり、最大撮影倍率が0.43倍になる訳で、フルサイズで使えたとして焦点距離24mm・最大撮影倍率0.27倍となると、このパンケーキレンズの魅力が半減してしまうのではないか・・・とも感じています。

Canon EF-S24mm F2.8 STM開封解説まとめ

今回は、CanonのパンケーキレンズEF-S24mm F2.8 STMの開封直後に感じた印象を簡単ではありますが、まとめさせていただきました。一番最初にファインダーを覗いた時に感じたように、テスト撮影をしていてもこれから色々な場面で活躍してくれそうなレンズだなと、ワクワクしています。そして何より、一眼レフを使って写真を撮影することをさらに楽しく感じさせてくれています。

記事中でも書かせて頂きましたが、CanonのAPS-Cサイズの一眼レフをお持ちの方にぜひお使いいただきたいレンズで、特に一眼レフ初心者の方にはおすすめですので、ぜひ下記のリンクから詳細をチェックなさってみてくださいね。

Canon EF-S24mm F2.8 STM

参考価格(税込):16,277円

最短撮影距離:16.0cm

最大撮影倍率:0.27倍(35mm換算:0.43倍)

焦点距離(35mm換算):38mm

フィルター径:52mm

手ブレ補正:なし

マウント:Canon EF-Sマウント(APS-C専用)

質量:約125g

ソライロマグでは今回の開封解説・ファーストインプレッションだけでなく、今後写真を撮りためて実写レビューをしたり、50mmの単焦点レンズなどとの比較をしたりと、ご購入を検討中の方のお役に立てるような情報を公開していく予定でいますので、facebookやtwitterで更新情報をチェックなさってみてくださいね。

今回の記事とは関係ないのですが、amazonでこのレンズを注文して届いた時にレンズの表面に傷が入っていて、一度交換をして頂きました。最初はレンズフィルターの中にほこりが入ってしまったかとスルーしそうになったのですが、レンズを購入した時には傷がないかなど、amazonや通販に限らずチェックをした方が良いですよね。

amazonで購入した商品に不具合があった場合に、どのように返品をしたら良いかという方法についても、今後機会があればご紹介してみたいと思います。それではまた次回のソライロマグの更新をお楽しみに!

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