OPINELメンテナンス - 持ち手のオイルコーティング編

OPINELナイフのオイル漬け・分解方法を画像つきでご紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アウトドアナイフのOPINEL・オピネルの紹介記事でも書かせて頂きましたが、OPINELのナイフは非常に切れ味も良く、長くご愛用頂けるアウトドアナイフとして人気なのですが、購入時には刃付けがされていなかったり、刃を取り出すしたり収納するのが固かったりと、購入後にそのままお使い頂くには不便な部分があるんですよね。

そのような不便な部分を解消して使いやすいアウトドアナイフにするために、購入後お使いになる前にしておきたいお手入れがいくつかあります。今回はそのOPINELのお手入れの中から、ロックの外し方・持ち手の削り・オイル漬けの方法について画像つきで詳しくご紹介させて頂きます。

OPINELのお手入れを紹介されているサイトによっては、持ち手の削りやオイル漬けを省いて、黒錆加工のみをしているものもあります。しかし持ち手部分が水を含んでしまうと、さらに刃の出し入れが固くなってしまい、使用時に危険になる可能性があるので、ナイフの使用前に作業されることをオススメします。

SPONSORED LINK

OPINELのオイル漬けで必要な工具

トップの画像にも掲載をさせて頂いているように今回のお手入れには下記の工具が必要になりますので、作業開始前に既にお持ちの物を確認し、不足しているものは作業前にご用意下さい。

一部他のものでも代替可能となっており、各工具の説明文にも代替可能なアイテムをご紹介していますので、使いやすいアイテム・揃えやすいアイテムを選択されることをおすすめします。

ハンマー

OPINEL手入れ用工具 - ハンマー

参考価格:424円(税込)

ハンマーはOPINELの刃と持ち手部分を留めているピンを外すために必要になります。今回は大きめのものを使用しましたが、こちらよりも小さいサイズのハンマーでも作業可能です。

ポンチ

OPINEL手入れ用工具 - ポンチ

参考価格:173円(税込)

サイズ:10mm×100mm

ポンチはハンマーとセットでご利用頂くもので、今回は10mmのものを使用したのですがもう少し細いものでも大丈夫ですし、釘のようにピンを叩くことができるものであれば代替が可能です。

プライヤー

OPINEL手入れ用工具 - プライヤー

参考価格:562円(税込)

サイズ(呼び寸):200mm

プライヤーはOPINELのロックを外す時や刃を固定しているピンを引き抜く際に使用します。今回はサイズの大きなものを利用しましたが、小さなサイズのものやニッパーでも対応可能です。

マスキングテープ

OPINEL手入れ用工具 - マスキングテープ

参考価格:95円

マスキングテープもロックを外す際に利用するのですが、セロテープ等でも代替が可能です。しかしセロテープですとOPINELに貼り付けるのでシール跡が残ってしまう場合があるのでご注意下さい。

ヤスリ

OPINEL手入れ用工具 - ヤスリ

参考価格:473円(税込)

ヤスリは持ち手の刃が固定されている箇所をヤスリがけをし、刃を引き出しやすく加工する際に使います。ヤスリは紙やすりでも可能です。

ピーナッツオイル

OPINEL手入れ用工具 - ピーナッツオイル

参考価格:648円(税込)

ピーナッツオイルはヤスリがけの後に、持ち手部分が水を含みにくいようにするために、持ち手部分をオイル漬けする際に使います。ピーナッツオイルの代替品としては乾性油であるクルミオイルなどがありますが、不乾性油であるオリーブオイルなどでは代替できないので注意が必要です。

ジップロック

OPINEL手入れ用工具 - ジップロック

参考価格:468円(税込)

ジップロックは持ち手部分をピーナッツオイルに漬け込む時に使用します。現在では100均などでも手に入れることができますし、ご自宅にある場合にはそちらをお使いになられても良いかと思います。他にはタッパーのようなものでも大丈夫ですよ。

耐切創手袋

OPINEL手入れ用工具 - 耐切創手袋

参考価格:1,706円(税込)

こちらの手袋はナイフを取り扱う作業になるので、安全に作業を行っていただくためにご用意頂いた方がいいかと思います。刃物の取扱いに慣れている場合には不要ですが、十分に気を付けながら作業を行って下さいね。

手順1 ロック金具を取り外す

まずはOPINELの持ち手から刃を取り外し、刃の出し入れをしやすいように刃が留められている部分を削っていく必要があります。そこで作業を行えるよう刃を取り外すため、ロック用の金具を取り外します。

マスキングテープを貼る - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

ロック用金具が外れた時に勢いで飛んで行ってしまうケースがありますので、作業をする前に上記のように持ち手部分と金具をマスキングテープで軽く留めてから作業をすると安心です。この際少しだけゆとりを持たせるために輪っかをつくる感じで貼るのがポイントとなります。また研いでいないとはいっても、鋭いナイフですので耐切創手袋を付けるなどして安全に作業を行って下さいね。

ロック金具を外す - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

上記のようにロックの金具は刃を閉じ、ロックをした状態で刃を引き出そうとすることによって外すことができます。プライヤーを使いロックされた状態のOPINELの刃を引っ張り出しましょう。この際一気に刃を引き出そうとせず、ゆっくりロックの状態を確認しながら引き出すのがポイントとなります。

手順2 持ち手と刃を繋いでいるピンを外す

持ち手と刃を繋ぐピンを外す - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

無事にロック金具を取り外すことができましたら、次は上記の写真の真ん中にある持ち手と刃を繋ぐためのピンを外す作業に移ります。この作業にはポンチ・ハンマー・プライヤーを使うことになりますので予めご準備をお願いします。

ポンチで叩く方をチェック - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

ピンは釘のような形状になっており、留め部がついていて押し込んでも動かない方と、留め部がついておらず押し込むことができる方がありますので、留め部のついていない方をポンチで叩ける用に準備をしていきましょう。※こちらは叩かない方です。

ピンをポンチで打つ - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

ピンを写真のように叩いて反対側からピンが少し顔を出すくらい(2-3mm程度)まで叩いていきます。上記は解説写真のため下に緩衝材を置いていませんが、タオルなどを下に敷いてOPINEL本体を安定させた状態で作業をすることをおすすめします。

ピンが顔を出します - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

このくらいピンが出て来ればピンを抜くことができますので、プライヤーなどを用意します。

ピンを抜く - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

次にプライヤーを使い、ピンを抜いていきます。この際抜くのが難しい場合にはテコの原理が使えるようなニッパーなどをお使い頂くのもおすすめですが、余り力を入れすぎてしますとピンが曲がってしまうので、ご注意下さい。

分解完了とついていたパーツ - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

無事にピンが外れましたら、ゆっくりと刃を外しましょう。持ち手が水分を含んでいるとなかなか外れず、無理をすると刃で手などを傷つけてしまう恐れがあるので注意を払いながら慎重に外して下さいね。

手順3 持ち手と刃の連結部分を削る

持ち手の溝 - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

次にOPINELの使用時に刃を取り出しやすいよう、上記の画像に写っている刃との連結部分になっている持ち手の溝を少しだけ削っていきます。

持ち手の溝を削る - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

このように先程必要な工具でご紹介をさせて頂いた、ヤスリを使って削っていきます。紙やすりをご利用の場合には、アイスの棒など細い棒の先端に紙やすりを巻きつけて作業されると削りやすいですよ。

注意点としては一気に削りすぎてしまうと逆に留めている部分が緩くなってしまう可能性があるので、少し削って刃を入れて(ピン留めはしない)スムーズに動くかどうかをチェックしながら削っていくと好みの固さで刃の出し入れをすることができるようになります。

またお部屋で作業をされている場合には、細かい木屑が出て汚れてしまうので、新聞紙などを下に敷いて作業をされて下さいね。

作業4 持ち手をオイル漬けする

無事に削りの作業が終わり、スムーズに刃を出し入れすることができるようになりましたら、次は持ち手をオイル漬けして終了となります。

オイル漬けをするのは、持ち手部分がブナの木という吸水性に優れた木材を使っていて、水を含むと膨らみ刃の出し入れがしにくくなるのので、極力持ちて部分が水分を吸わないようにするためです。

オイルコーティングの準備 - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

オイルコーティングには先程ご紹介をした乾性油のピーナッツオイルとジップロックを使用します。持ち手をオイルに漬け込む作業となりますので、先程削った持ち手部分に削りカスが残っていないか確認して下さいね。もし残ってしまっている場合は息を吹きかけて飛ばしてもいいですし、つまようじなどで掃除をすると良いでしょう。

オイルに漬け込む - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

ジップロックの中に持ち手部分を入れ、その中にピーナッツオイルを注いでいきます。持ち手部分が木なので、オイルを入れるとこのように少しだけ浮かび上がってしまします。可能であればジャストサイズのジップロックを用意したいところですが、空気をできるだけ抜いて丸めることでしっかりと漬け込むことができるのでご安心下さい。

オイルに漬け1日放置 - OPINELのナイフ購入時のお手入れ

そしてこのようにオイルに漬け込んだ状態で1日放置をしておきましょう。ものすごく長い期間漬け込んでしまうのは微妙なところですが、2・3日であれば大丈夫なのできっちり1日でなくてもOKです。今回のメンテナンスしているOPINELは、少しバタバタしていた関係もあり2日間漬け込みました。

そして漬け込みが完了しましたら、取り出します。取り出しましたら汚れてしまっても大丈夫なタオルなどでしっかりオイルを拭き取り、下にタオルを敷いて乾燥させます。乾燥の期間も1日程度です。

乾燥が終了しましたら、ブレードを元に戻しスムーズに出し入れができるかを確認後にピンを付けなおしてロック金具をもとに戻したら完了です。

OPINELのお手入れオイル漬け編のまとめ

いかがでしたでしょうか。記事中でも何度か記載をさせて頂いておりますが、まだ研ぎが終わっていない状態ではあるものの刃物ですので十分安全に配慮して作業を行って下さいね。

これで刃をスムーズに出し入れすることができ、ブナの木の持ち手に極力水分が含まれないような状態にしましたので、刃付けをして黒錆加工をし実際にアウトドアやキャンプで使えるアウトドアナイフになります。黒錆加工の方法についてはソライロマグでもご紹介をさせて頂きたいと思っておりますので、記事のアップまで今しばらくお待ち下さいませ。

更新情報はfacebookやtwitterでご確認頂けますので、いいねやフォローをお願い致します。またこの作業についてご質問等ございましたら、SNSでご質問頂ければ返事致しますのでお気軽にお声掛け下さいませ。

オイル漬けで使用したOPINELカーボンの9番

OPINELカーボンの9番

参考価格:1,461円(税込)

刃材質:ハイカーボンスチール

持ち手材質:ブナ

刃(ブレード)長:90mm

原産国:フランス

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SPONSORED LINK